余った税金の使い道

 経済対策の補助金などとして使われる国の基金が余っている。休眠が基金全体の15パーセントにも上り、その管理に年間5、8億円かかっているという。基金の元は税金だ。
 基金の課題は以前もここで書いたが、問題なのは16兆円にもなる余剰基金の金額もそうだが、それ以上に基金のシステム〜有り様だ。そもそも役所は次年度予算を削られたくないので、金を余さずに無理に使い切ろうとする。基金に至っては、一度作られたものを何とか廃止にしないように省庁側は頑張ってしまう。需要がないのに、税金を返上するどころか存続のために努力を続け、挙げ句そのための管理費まで税金で払っているのだ。五年に一度は見直すのだが、今の世の中にあって随分とのんびりしすぎていないか。
 せっかく余ってるんだし、よりによって大阪万博の不足建築費に充てるだと?
 六〜七人に一人と言われる栄養不足の子供達を抱える貧困家庭、年金で暮らしていけないお年寄り、給料が安くて人材を集められない零細企業、食えない農業従事者、一向に所得の上がらない介護職、学費が高すぎて大学に行けない高校生らはこれをどう思うか。

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