安易に辞めるな

 山田太郎参議院議員が不倫報道を報じられ、政務官を辞任した。毎度お馴染みの光景に見えてしまうが、もういい加減、安易なデジャブ辞任をするなと言いたい。
 そもそもプライベートな案件でどうして政務官を辞任するのか。政務官の仕事でしくじった場合に、政務官を辞めるのが本来のスタンスではないのか。山田議員の政務官としての失敗の話は一つも聞こえてこない。
「世間を騒がして内閣運営に支障をきたしてしまうため、総理に申し訳ない」というのが趣旨だと思う。要は総理に謝っているのであり、有権者にはいささかも謝る気持ちはないのだ。プライベート不祥事は票を投じてくれた支援者、有権者に謝るのが本筋ではないか。
 不祥事で閣僚は辞めるが議員は辞めないという人を何人も見てきた。閣僚を辞めて、それでも世論が収まらないから議員を辞めた人もいた。二段階方式である。しかしこれは全く違っていないか。
 仕事で不祥事を起こしたのなら役職を辞める。プライベートの不祥事とか政治家としての不祥事なら、有権者に謝意を示して議員を辞めるべきだ。二段階はご都合主義だ。
 こんな時はそこそこマスコミ等を納得させる役職に就いていた者がお得だろう。
「ああ、副大臣になってて良かった。無役だといきなり議員辞職しなければならなかったもんな」なんてのがまかり通ると、票を投じた立場としてはとても納得できるものではないだろう。
 女子高生に四万円を払って、袋叩きになりながら醜くく議員の椅子にしがみついている静岡あたりの衆議院議員よりは余程マシかもしれないけど。
 

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