補選が終わった。連日補選関係の記事が踊ったが、全国レベルでは候補者自体のキャラや状況はほとんど報じられなかった。国会議員の補選という性質上ある程度は仕方がないにしても、やはり異様である。特に四国は知名度等元々の候補者の地の強さ、候補者選定における道筋は明らかに野党側に利があったが、報じられるのは解散総選挙を視野に入れた岸田総理の〝選挙の顔〟ばかり。言うまでもないが、選挙に一番重要なのは候補者自身だ。
一般的にも多くの国政候補者は、選挙時の看板を非常に気にする。選挙戦には重要なアイテムの一つではあるが、それを候補者自身がことさら声高に言うものではない。総理や党首が誰だろうが、党の勢いがどうだろうが、強い候補者は決して負けない。信じられないかもしれないが、選挙に勝つと鼻高々、負けると選挙環境や秘書のせいにする政治家すらいる。候補者としての自覚が不足している。
選挙は様々な要因で結果が決まる。候補者のタマ、資金力、後援会勢力、社会情勢、政治情勢、戦略‥‥しかし最後は自分の力なのだと自覚を持てて、目的に向かってまっすぐに邁進できる候補者が優位に立ち、当選後も尊敬される。負けた時に「全ては私の責任です」とはっきり言える候補者にこそ次回の可能性が開けてくるのを知らねばならないだろう。
多くの有権者は忘れてしまうかもしれないが、地元で選挙を取り仕切った選挙オヤジたちや票動向に大いなる影響を与える噂好きのオバサマたちは決して選挙後の弁を忘れない。一所懸命に応援した者ほど、その度合いは強い。
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