国の積み立てた基金がダブつき、使い残しが16兆円まで膨らんだ。余剰が出ているにも関わらず追加をしてきた結果だ。無駄に基金を溜め込んでしまった。
国民は今、やまない物価高に苦労し続けている。生活困窮者もかつて例を見ないほど周辺に多くなっている。三年連続で税収が史上最高だとか、この余剰金だとか、一体どうなっているのか。街場には子供食堂も増えているのに、おかしいとしか思えない。このお金は降って湧いて出てきたものではない。元をたどれば我々の血税だ。
設備投資や事業促進などを促したが、需要がなかったらしい。企画が失敗したのだから潔く負けを認めて、様々な形で国民に還元していくのが筋だ。金を残しておくとロクなことがないのは分かりきっている。
国の予算は膨張している。2019年度は104兆円だったのに、22年度になると139兆円にもなっている。借金大国ニッポンはどこに行くのだろう。
そもそも概算要求がおかしいと思う。前年度より多く要求しなければ損だと、どこの省庁も貪欲だ。「予算を縮小できた省庁はエラい」と考えるのが普通ではないか。お役所の常として、年度末になると慌てて予算を消化しようとする。余してしまうと、次年度の予算に響いてくるからだ。余ったらエラいと褒め称えようではないか。
まあ、プライマリーバランスは時の政治家判断に任せるしかないが、貧困率が高値安定している現在、この余剰金はどうにもこうにも解せない。「膨れ上がった大阪万博の建設費に当てよう」などと言う輩がもうすでに出てきていが、どうかそれだけは勘弁してもらいたい。
コメント