維新の金銭感覚

 大阪万博の資金が圧倒的に足りない。大阪維新の会府議団は「増額部分は国の責任において、負担を強く求めていくことを要望する」と鼻の穴を膨らませている。正に寝言は寝て言えだ。
 大阪万博は維新が公約として推進し誘致が実現した。党の実績として高らかにアピールしてきたものだ。最初に建設費が膨らんだ時に党代表が「このような予算は膨らむのが普通」と発言したが、ついアレっと思った。税金のどんぶり勘定に肯定的だ。こういうのを否定してきたのが維新だと思っていたのに。
 それからまた資材高騰が続き、今度は450億円増の2300億円になったら、維新は完全に逃げ出した。「国が責任を。このままでは大阪府民、市民が納得しない」何を言っているのか。納得できないのは日本国民だ。
 政府は警備費やソフト面での支援を検討しているが、維新の甘えん坊は止まらない。建設費の上振れは国、大阪、経済界で三等分すると閣議決定しているに関わらず、そんなことお構い無し。「万博は国の威信がかかっている」どの口が言うのか。普通に縮小すれば良いだけだ。そもそもこんなものに威信をかける時代か。未来への投資などと言っているが、かなりズレている。
 政府はさらなる助け舟に交付金使用を検討しているが、交付金はそもそも使い道が違う。万博なんぞよりずっと未来への投資になるデジタル田園都市構想はどうするのか。
 たまに見かけるだろう。仲間みんなで行こうと海外旅行を企画をし、予算がオーバーしたら企画した本人が「ボク、お金がない」と言って大企業に勤めている人に多く金を出してくれと言い出す。申し訳無がるどころか、シレっと今回企画を自慢する。しかも自分のうちでは子供三人とも私立中学、私立高校に通わせている。大した身を切る改革だ。
 さすがにそんな奴、いないか。
 

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