ご都合主義にどう対応するか

　究極のご都合主義だ。処理水を放水したと日本を糾弾し続け、不買運動が止まない中国であるが、中国船が日本漁船と同じ海域で魚を取りまくっている。日本船が取ると禁輸になるが、中国船が取ると自国産になるという。
　中国のご都合主義は今に始まったことでもなく、世界中ですっかりと知り尽くされているが、日本はこれに身を委ねていてはいけない。毅然とした態度をしっかりと取る必要がある。
　日本外交はその昔から〝弱腰外交〟と言われ、そのヘッポコぶりを遺憾無く発揮してきた。他国が土足で荒らし回っても、正当なる非難をしない。「大人の対応」と言えば聞こえはいいが、自国民の財産と生命を守る気は本当にあるのだろうか。
　SNSが国際世論に大きく寄与する時代なのは、ウクライナ戦争から考察するまでもない。そして国際世論作りはファクトを示す証拠提出とデータ提出で、信憑性・信頼性を得ることができるので、是非とも政治として取り組んでもらいたい。
　中国のつくウソはすごい。真っ黒な鳥を目の前にして「どこから見ても真っ白じゃないか」と平気で言える。いや、中国だけではない。北朝鮮だってロシアだって、ウクライナだってアメリカだって自国利益のためならウソをつくだろう。
　とんでも主張をぶっこく国に対して、いい人を装うのも時には良いが、自国民に対して良い人である政治を貫いて欲しい。