常識以前の岸田政権

 岸田政権には一般常識がない。一般的な感覚が欠如していると言った方が適切かもしれない。常人とは違ったリーダーは目的達成を目指すために、時には奇想天外な発想、とんでもない施策を言い出すものだが、それが成り立ちにくい場合はチームとして誰かがそれを諌めなければならない。岸田さんが常人とは違ったリーダーなのかどうかは分からないが、チームが機能していないのは明白である。
 今回の副大臣、政務官に女性は一人もいなかった。54人全員が男性とは驚きだ。誰も何も言わなかったのだろうか。女性閣僚5人の女性活用アピールが台無しである。どう考えても、誰が考えてもマスコミに揶揄されるのは目に見えているではないか。非常に簡単、どこでもいいから二人くらい女性を潜り込ませれば良かっただけの話だ。
 さしたる政治的キャリアの無い自分の息子を秘書官に登用した時も驚かされた。今どきの出来事とはとても思えなかった。百人が百人とも「後継の息子ちゃんに経験を積ませたいのだな」と思うに決まっているではないか。野党の格好の餌食になるのは、誰がどう見ても始めから分かりきっている。
 市長や知事は大統領と同じだ。このような誰でも予想できてしまう過ちを決して犯してはならない。チェック機能、進言者の不在以前の問題だ。常識があまりに抜けていると、場合によっては崩壊につながってしまいかねない。
 それとも岸田政権はその上を考え抜いていて、不祥事とも言えないことで批判を浴びておいた方が得策とでも考えているのだろうか。
 岸田政権、恐るべし。

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