静岡の吉川赴衆議院議員を覚えているだろうか。そう、四万円で未成年女子を買おうと酒を飲ませてホテルに連れ込んだあの議員だ。小選挙区では負け続け、自民比例で復活当選を繰り返し、自民党支部の呼び出しに応じず総理からの電話を無視して離党し、議員の職に居座り続けているあの議員である。
自民党を離党した後、彼は一人会派を作った。久しぶりに国会に顔を出したらしいが、他の議員らはそれを黙って見ているのだろうか。なぜガーシーと同じように除名にしないのだろうか。衆議院規則では「議院の秩序をみだし又は議院の品位を傷つけ、その情状が特に重い者」を対象とするとしているが、胸を見せてと言って女の子の前で自慰行為をしたのだから、十分に品位を傷つけているだろう。
マスコミはもうすっかりと彼を忘れている。不思議極まりない。マスコミの「その時だけ主義」「無責任垂れ流し主義」には慣れているが、あまりにもだらしないのではないか。1ミリも仕事をしない者に対して、議員の給料、三人の秘書給料、文書交通費などがかかっているのだ。JRパスや政党助成金なども含めると、国会議員一人当たりの年間経費は約2億円とも言われている。
私はこの事件が明らかになった時は、すぐに議員辞職するものと思っていた。恥ずかしくて二度と世間を歩けないのではないかと心配までしたが、全くの杞憂だった。
国会議員の身分はかなり強固に保証されている。選挙を経ているのだからそれも当然だが、当選後あまりに酷い悪行が出てきたら、今よりスムーズに辞職させる法律が必要になってくるのかもしれない。比例で当選した議員が離党した場合、議員資格を失う制度も必要だ。有権者はその候補者に投票したのではなく、政党に入れたのだから。
ガーシーと吉川議員の違いが私にはよく分からない。
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