特に近頃、時代に合わせて変化していかねばならないとしばしば思う。三年もすれば、旧来のものや考えが全く違ってしまう事が多々ある。ついていけない、では済まされない。山村にこもって自給自足に近い生活をして開き直らないと、変化はどこからか必ず忍び込んできて侵食してしまう。逃げられないのだ。
インボイス制度もその一つかもしれない。税理士に任せておけば良いというものではない。最終的には自分自身の問題だ。
男性用の日傘が売れているらしい。品揃えや売り場が急拡大している。「日傘をさして歩くのは日本人だけ」という説もあるが、日本に染まった外国人はしっかりと日傘を持っている。この暑さ、この湿気、日本人の男が日傘を持つのも頷ける。これも時代の変化だ。自分は絶対にしないけど。
男がスカートをはいて歩いていた。芸能人でもなく、渋谷でも原宿でもなく、下町そのもののウチの近くで、猿みたいな男が威風堂々と商店街を闊歩していた。時代の変化だからこれも仕方がない。
保守らしい政策、リベラルらしい政策というのも変化してきた。保守だからといって環境問題やシングルマザーの課題を無視するわけにはいかないし、僕リベラルだから防衛問題なんか触りたくない、なんていうのがいたら、それはそれで異様である。
住民ニーズも随分と変わっているのだろうと考える。しかし少なくともここ数十年、なかなか変化が見られないものがある。それは医療福祉と地元経済への改善だ。少なくともここ数十年、私が各地で市長選や県議選で調査をし続けた結果、どの地方もこの二大ニーズは一向に小さくならない。子育て・教育支援、インフラ整備、災害防災対策、女性活躍政策、人口対策などなど‥を常に圧倒する。二大ニーズは時代を超えて、エリアを超えて全国一律に不変だ。
選挙の土俵、争点が見つかりにくい市長選がある。さしたる政策を提示できずに、あいつは多選の老害だとか若造だとか、女癖が悪いだとか金に汚いだとか、政治とは別のところで戦っている。
特に新人の方はそんな時でも争点を作り出さないとならないが、この二種のテーマに関して特異な政策を提示できれば、十分に相手候補を突き放す存在になるはずだ。医療福祉、地元経済問題でアッと言わせてみよう。
今流行っている「退職金を返上します」なんてセコいのは、市民はもうすっかり慣れきっているぞ。
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