学生時代の友人ら私を含めた五人が年に一度、泊まりがけでゴルフをして酒を飲む。毎回の話題は仕事や家族、大谷選手や藤井七冠のことが多いのは世間とそう変わらない。
すると五人の奥さんのうち、四人が乳がん、子宮がん、子宮筋腫と婦人科系の大病をしていた。また五人の中で娘が総計四人いるが、その四人とも会社のメンタル長期休暇をとったとか神経内科にかかったなど、うつ病系の経験者だった。父親らは「育て方が悪かった。甘やかし過ぎた」と口をそろえて言うが、どうもそうではないらしい。
参加者のうち長年建設業界にいるヤツがいるが、新入社員が現場に出ると、毎年だいたい半分がうつ病で長期離脱、場合によっては退社すると彼は言う。
何だか周りにガンやうつ病が多いと思っていたら、世間はこんなにもなっていたのか。世の中が複雑化したからなのか、食べ物が悪いのか、それとも相対的に弱くなってしまったのか。
ハーバード大学の研究では、世界47ヶ国医学生の三割がうつ病だという。それが本当かどうか知らないが、あながちデタラメとは言い難い。
私のクライアントで、うつ病で議員を辞めた人がいる。名門政治家の家系で、彼は三世議員だった。父も祖父も県政の重鎮で、若い彼には地元民の期待は相当に大きかった。また相手陣営の候補者が告示直前に自殺したことがあった。びっくりしたが、選挙を気に病んでの結果だったのだろうか。クライアント自身が自殺したこともあった。
政治家の自殺は決して少なくないと思う。ニュースにならない不可思議な事件も地方では少なからずある。メンタルがやられたと思ったら、迷わず雲隠れして欲しい。政治家だからといって「命をかけても‥」と思い過ぎない方がいい。
政治での挽回なんていくらでも可能な時代、心配する必要はない。
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