真面目に政治活動をすればする程、お金がかかってしまう。しかし必要以上の政治家叩きが横行する世の中。
〝金のかからない政治〟などときれいな言葉で語られるが、政治活動には実際にお金が必要だ。交通費、広報費、印刷物、会議費……。
一昔前はありえなかった事だが、イケメンや可愛い女の子が短期間の選挙で好感度を振りまき、当選後はロクに活動もしないで給料だけもらっているやからが少なからずいる。通常の政治活動はほとんどしない。
地方議会へ行けば結構そういう議員が存在する。一千万円近い年収を四年間もらえれば、若い人にとってはかなりの金額だ。こんなのはすぐに次の選挙で落選するかと思えば、今の時代は地方政治家の希望者が少なくなっているので、生き残るやつらもいるのだ。そこにチェック機能はほとんど働かない。地縁が薄くなっているのも、彼らの生存率を高めている。
最近は“政務活動費”というワードが悪の権化のように扱われている。マスコミや有権者が一部の悪人を糾弾するのは良いが、政治家への締め付け方を間違えると地方政治はますます激烈に劣化し、自分たち地域住民の首を絞める事となってしまう。
有権者に迎合するのも結構だが、毅然としたいものだ。
「私は一生懸命に政治活動に邁進しています」と真正面から言おう。もし広報費や会議費、資料費や出張費が無料で許される世の中ならば、そちらの方が異常だ。
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