区のがん検診に行ってきた。バリウムはブルーベリー味で、さらに美味しくなっていた。昨年はいちご味だったと思う。
何年か前から、再検診が有料になった。区の財政が厳しくなったのだろう。令和2年の国民医療費はおよそ43兆円、自治体負担分も厳しくなって当然だ。
国家予算が114兆円程度なのだから、医療費の大きさが際立つ。高齢化社会もますます繁栄を極めている。高額医療制度なんて優遇健保がある中で、高度医療は拡大していくだろうし、人口減以外に医療費削減の実現性が見えてこない。私程度の人間ですら(ホントにどうするんだ?)と未来が心配になってくる。
もう未病対策に金をかける以外に無いのではないか。寝たきりを減らし、介護費を減らし、みんな健康な老人になってもらって、医療費がかからないようにする。そのための施策を幅広く自治体でも取り組み、データに基づいた本物の「健康都市」を名乗ってはどうか。
医療検診、歯科検診に留まらず、脳検診なども実施して、薬や病院にばかり頼らない健康を目指すのだ。ヨガとかボクササイズだとか、食事療法講座とか効果的なダイエット教室だとか、やり方は無限にあると思う。成果が出れば、日本全国、世界から視察がやって来る。
候補者が医療費を減らすための政策を掲げたら、ある団体の長から「医療費を減らすなんてけしからん」と怒られた。(もちろん相手はクソジジイ)候補者の説明が悪かったのか、老人の頭が固かったのか、意外とこんな勘違いが存在する。予算の「減らす」とか「削減」というワードには、問答無用のアレルギーがあるらしい。自治体のリーダーが率先して未病対策に取り組んでいるなんて、あまり聞いた事がない。首長や議員がもっと競っていい分野だと思う。
ちなみに私の父親は今年90歳だが健康で、何でもよく食べる。保健所に40年も勤めていたくせに、異常に健康問題に疎い。毎日ポテチをつまみに酒を飲んでいる。「野菜は健康に良い。ジャガイモは野菜、だからポテトチップスも体に良い」と言っている。長寿なんて案外テキトーなもんだ。
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