今なら新党はおいしいぞ

 立憲民主党のだらしなさが、しばしばマスコミから指摘される。支持率は10ポイントを超えたことがほとんどない。野党第一党としては、非常に脆弱だと言わざるを得ない。
 共産党はいよいよドン詰まりだ。唯一地方組織がしっかりしている野党とはいいながら退潮傾向は止まらず、組織そのものの硬直化から内部批判も激しくなっている。野党共闘でもソッポを向かれ、党存続が問われつつある。そもそも今の時代「共産」というネーミングのままで良いのか否か。
 共産党同様に支持者の高齢化から弱体化しているのが公明党だ。自民と公認候補争いを繰り広げているが、党員が激増しているなら、こんな争いにはならないに違いない。
 勢いがあるのは維新だけだが、これは何も維新の政策が受け入れられているわけではない。「自民党には入れたくないが、共産党までは行きたくない」層が、大きなボリュームでいつの時代も存在する。そしてその票は、旧来型の政党には決して向かわない。
 みんなの党は記憶に新しいが、新自由クラブから始まって日本新党、さきがけなどが一時代を作った。サラリーマン新党など、ミニ政党ブームもそうだったように思う。平成元年の「山が動いた社会党おたかさんブーム」は、自民党の票をごっそりと掻っさらった結果だった。マドンナ旋風が既製政党の殻を打ち破った典型例だった。
 このような「自民党ではなく、左翼を感じさせないヌエのような存在」が日本の有権者は常に必要としている。百田尚樹氏が新党を立ち上げたいとしているようだ。長らく「おっ、何だ?」と思わせる新党は誕生していない。自民党の支持率が落ちれば落ちるほど、社会の新党への渇望を感じて仕方がない。
 長く続くかどうかなんて、この際どうでも良いではないか。
 

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