「外国人にも生活保護を」との議論が大きくなってきた。病に困窮する外国人を助けようという主張が朝刊に載せられている。人道主義を貫く日本であってほしいが、一方で制度を悪用しようとする外国人対策も重要課題だ。
医療は世界の国民にとって大きな問題だ。アメリカでは医療が高額過ぎるため、メキシコまで治療に行くケースが多いらしい。日本の健康保険制度は諸外国に比べて相当に役立つ。国保を受給して治療するために、わざわざ日本に来る中国人の話を聞いた。どうして日本の税金で、他国の人間の歯の治療をしなければならないのか。
外国で医療を受けて領収書を区役所に持って行くと、健保によって一定の治療費が出る。しかし悪用者があまりにも増えたのだろう。必要以上に多いチェックに嫌気がさして、知人はそれを諦めてしまった。以前はそんなことは無かったと言う。ここに印鑑が無いとか欄の記載ミスだとか、そんなチマチマしたことでは無く、もっと適切に取り締まれないのか。
制度の悪用者に対して常に行政はきちんと対処していると思いがちだが、それは幻想に過ぎない。スパイ防止法が無く、明確なインテリジェンス機関も持たない日本は、長らく悪意を持つ外国人のいいようにされ続けてきた側面がある。丸腰ニッポン、ノーパン国家の面目躍如だ。もういい加減に法律と罰則を持って、これらに対処していかねばならないだろう。
人道主義と聞かされれば有無をも言えない状況になりがちだが、日本人が考える何倍もの悪用者が存在する現実に目を背けてはいけない。人道的保護と悪用対応は、これから特に自治体リーダーの力量が問われる分野だと思う。
在留外国人は300万人以上にもなった。令和二年の国民医療費は43兆円、ちなみに一般会計は102兆円だ。
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