選挙制度やそのシステムに完璧なものは無い。それは分かっているが、どうしても理解できないものがある。衆議院選挙での小選挙区比例代表並列で、負けたのに復活する議員の事ではない。そんなのは許容範囲だ。
衆議院議員選挙で、政党も有権者も想定していない議員が誕生してしまう事がままある。政党が想定外以上に大勝ちしてしまった場合だ。小選挙区では軒並み当選しているので、ほとんどの候補者が比例で復活してしまう。そして候補者が足りずに、付録で比例名簿の最後にくっつけてた政党の県連職員まで議員さんになるのだ。小政党が躍進して、その政党ピーアールをやっていた業者さんが議員になった例もある。もっと進むと、搭載した政党候補者が足りなくなっても当選枠がまだ余るので、他政党がそのおこぼれに与った例さえある。
名だけ候補者の全部が全部、本人ですらこれっぽっちも当選するとは思っていない。もちろん選挙運動は一切やらない。期間中は県連や政党の下支えをやっている。
もう一つは小選挙区候補者の支持も知名度も無いが、とにかく政党支持はそれなりにあり、法定得票数ギリギリなのに比例で復活してしまう例だ。当選者が十万票を超えているのに、3万票も取れずに当選してしまう。これもひどすぎる。
比例復活はあまりよろしいとは思わないが、立法の発想は理解できる。オールオアナッスイングではなく、もう少し有権者の意向を議席に反映させようね、という精神だ。しかし誰も全く意図しなかった議員の誕生は、いくら何でも民主主義として正しいとはとても言えない。
せめて惜敗率が50パーセントを切る候補者はペケにできないか。
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