つくば市の市長が、退職金ゼロの公約を果たすため22円に減額した。退職金をゼロにするのは制度上かなり難しい。かと言って寄付してしまうのも公選法に引っかかる可能性が高い。私が関係した選挙でも二期目の選挙で前回の公約をどう果たすか、それが壁となり退職金の扱いにかなり苦慮したことがあった。
マスコミはあまり報じないが、実は首長の退職金は浮世離れしている事が多い。さほど大きくない都市の市長でも一期ごとに一千万円というのは可愛い方で、二千万以上がザラだ。それを4年ごとに受け取っているのを、一般市民はあまり知らない。供託金だとかウグイス嬢人件費だとか、運動費だとか印刷費などは選挙のたびに大騒ぎするが、何故首長の退職金にもっと目を向けないのだろうか。もちろん議員に高額退職金など無い。
私の対戦相手で四千近くを五期に渡って受け取っていた首長がいた。合計二億円近く。もちろん原資は税金だ。羨ましいにも程がある。
新人候補は市長の退職金に注目してみてはどうか。戦いの切り口になり得る話題だ。
もっとも一方で、首長は隠れた出銭が多いのも事実だ。退職金額が適切かどうかは別として。
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