デマ報道か

 どこまで真実かわからないが、公明党が維新に選挙協力を持ちかけているという。複数の報道がその詳細を載せているが、与野党間でこんなにも詳細にあっけらかんと選挙協力が表沙汰になるなんて、私は聞いたことがない。公明党が議席を持つ関西の六選挙区に維新候補は出さないで欲しいと依頼しつつ、「せめて三つまでにして欲しい」と具体的選挙区まで言及しているとか。さらには東京選挙区での協力を匂わせているとのこと。
 本当なのか?と驚いてしまう。もし全くのでまかせならば、この記事は損害賠償モノではないのか。
 与野党間の票の貸し借りは御法度だ。連立を組む自民党に対して裏切り行爲になるのは勿論のこと、有権者に対する背信行為だ。両党の運動員や熱心な支持者らは、そんな選挙談合を喜ぶとでも思っているのか。大阪都構想での公明維新協力時とは訳が違う。
 裏の裏ではかつてもあったのかもしれないが、今回のように正々堂々と当たり前のような顔をして、与野党間選挙談合の記事が出てくる事態に驚きである。
 もし事実だとしたら、互いにとってこれはマイナスになる。結局は候補者(議員)の力にはなり得ないからだ。タコが互いの足を食べても快楽はその時だけで、与野党の有権者を混乱させるだけだろう。
 タコの足論争は自公連立の初期の頃にもあったが、四半世紀を超えた今、誰もそんなことを言わなくなるほど自民単独候補の力が低減している選挙区は少なくない。
 全国では自民党を推薦して、東京では維新に協力するなんて、政治の本質としてあり得ない。究極のご都合主義だ。もしデマ報道ならこんな侮辱はない。真剣に公明党は怒るべきだ。 
 選挙談合の記事が出ても、自民側からはさほどの反発は感じられない。100パーセント無いと思っているのか、それとも何でもアリの時代なのか。

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