安倍元総理が亡くなってから、すぐに分裂は決定的だなと思っていたが、なかなかしぶとい。もう一年が経とうとしている。それもこれも後継者が決まらないからだ。
私は数多い自民党長老の中で、森さんが一番好きだ。何といっても陽性だし、時々やらかす失言だって他人事として聞いている限り楽しい。(反省などというくだらないことは一切考えないもんね、わし)といった態度も面白い。
それにしてもいつまでも森大長老に仕切られている派閥って、どうなのだろう。あまりイメージがよろしくないのではないか。
若手議員らにはさほど関係もなくどうでもいいが、いやむしろ分裂しない期間が長いからかえってグッドなのかもしれないが、次のリーダーには少なからず影響してくるだろう。派閥内外からはパワーでポジションを奪ったように思われないだろうし、下手すれば森大長老にリーダーにしてもらった感じになってしまう。その後の派閥運営に支障をきたしかねない。
ここは一発さっさと三分裂でも四分裂でもしてから、連携を組めば良いのではないか。大宏池会ではなく、大清和会だ。総裁任期の直前に、時勢や国民人気によって『総裁候補』を決めても遅くはない。そこに焦点を当てたマスコミ報道は多くなり、大清和会総裁候補は大注目され、有利になるかもしれない。事実上の大派閥維持だ。
宗教でも政治でも、分裂したグループは〝近似値〟ゆえ関係が近いと思われがちだが、相互憎悪はやはり強い。だからこそ分裂したのだから、当然といえば当然かもしれないが。
そうではない円満離婚を演出して、滅多に見る事のない大人の分裂を一度拝んでみたいものだ。
「いや、大派閥あってこそ大臣ポストの数が決まる。副大臣や政務官の割り当ても選挙区決定も‥‥」だって?
それはこの際どうでもいいだろ。ポストや選挙区はあなたの力で奪取して下さい。
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