立憲の泉代表と蓮舫参議院議員がツイッターで互いを批判しあっている。これは政治家どうしのやり取りとして非常に珍しい。注目点はSNSを使って大衆に訴えていることである。内容的には大した問題ではないが、その手法に驚いてしまった。
歴史的に自民党を振り返ってみると、このようなあからさまな公開批判はあまり無い。見えないように足を引っ張る、あるいは人を介して牽制するなどがメインだ。あったとしてもマスコミを使って暗に批判するなど、これ以上動けないように搦め手で相手側の弱点を突こうとする。料亭とかホテルの部屋、議員会館の事務所の奥部屋などが舞台となり、扉を閉めてヒソヒソと密談が繰り広げられる。時には相手のポジションや次回選挙の成り行きに大いに関わってきてしまう。これが大物のケンカではなく、出世を争うライバルとか小選挙区の公認争いなど小物の諍いでも、似たような手法が主流となる。場合によっては、怪文書がその役割を果たしてきた。
それに比べると立憲のこの二人、実に健康的で一般社会的だ。自身の選挙には影響も無く、今さらポジション的にどうなるものでもない。もっとも泉代表と蓮舫議員は政敵というほどの交差はなく、互いに面白くないだけかもしれない。そういえば維新でもSNSを使った党内議員相互批判が見られたが、共通するのは〝みっともなさ〟である。
自民は陰湿で立憲は陽性とみるのか、それとも自民は大人で立憲は幼稚とみるのか。
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