今朝の日テレ、ウェークアップでの若い女性コメンテーターの発言は新鮮だった。「襲撃される危険性があるのに、どうして演説会を街頭でわざわざやるんですかね」
そんな発想を持っている政治家は一人もいないと思う。政治家の不祥事も少なくないし、事あるごとにネット民は寄ってたかって政治家に対して揶揄するような発言をしているし、しばしば私もその一人となる。しかし政治家の選挙に対する根性は、ほぼ例外なく本物だ。あるかないか分からない襲撃なんぞに、ビビる政治家なんているわけがない。
ネットや印刷物はしょせん付属物であって、票の直掴みを目論むための一番の方策は、やはり有権者の顔を見て話をすることだ。言葉は命であり、話ができない人間は政治家失格である。選挙期間の最も効果的な手段が演説会だ。
そもそも危険を顧みない職業なんて世間には山ほどある。警察官、消防士、自衛官、鳶職、原発技術者、対伝染病医師、サーカスの人たち‥。彼らは危険を承知で、誇りを持って仕事に立ち向かっている。そんな人たちに対して、無条件に尊敬の気持ちが湧き起こる。自分だって、そうありたいと思っている。無理だけど。
このコメンテーターの言うように逃げ出せば、民主主義がテロに負けたと大方の政治家は考えるだろう。それは自己否定そのものだ。
もう一声「SPの人たちは自分が撃たれる危険性があるのに、どうして総理を守ろうとするんですかね」女性コメンテーターには、そう言って頂きたい。
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