理念などクソ喰らえ

 私は橋下徹氏があまり好きではない。テレビなど公共の場で、面と向かって他の人格を貶すような事を言う人が嫌いだからだ。自分がそこそこイケてるからといって、人の容姿について揶揄するような人は特に好きになれない。こういう感覚が小中学生のイジメの根底にあるように思う。しかし好き嫌いに関わらず、発言の8割、9割には賛成する自分がいる。彼の意見に慧眼させられた場合は、時には尊敬する気持ちになる。
 逆の場合は困る。例えば日頃仲の良い友人などが「北の将軍様を神様とする学校にも、政府は補助を出すべきだよ」とか「憲法の理念に基づいて自衛隊は廃止」とか「地球温暖化なんて科学的実証はされていないのだから、二酸化炭素削減は無意味だ」なんて言われた時である。差しつ差されつ酒を飲んでいる場合、非常に困ってしまう。
 私らなまだいいが、政治家の場合は切実に困るだろう。選挙区事情でこの派閥入りしかない、なんて時に、派閥のボスの理念がどうも自分と違っているなんてケースはどうすれば良いのか。
 もちろん程度問題だろうが、そう言ってしまっては身も蓋もない。自分の政治的生死がかかっている場合は、理念なんぞ偉そうに考えるなと言いたい。ベテラン議員にそういうケースはあまり考えられないので、多くは新人もしくは議員になったばかりの人だろうが、あなた達に理念の選択権は無い。生きる死ぬなんだろ?どうせ自民党内のことだ。大した違いはないし、もともとウィングの広い政治集団である。泳いでいるうちに違った局面、考え方、スタンスになることだってある。今後どうなるのか分からないのが政治の世界だ。派閥を飛び出すこともあるだろうし、派閥が無くなるケースすらある。
 しかし考え方、理念、基本政策の全てが正反対の場合はどうするか。それは出る政党を間違えましたな。

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