もう誰も聞いていない

 特別に楽しみにしていた映画がなくても、なるべく1ヶ月に一度は映画館に足を運ぶようにしている。YouTubeをよく見るようになってから、テレビを見るに非常にせわしくなってしまった。すぐにチャンネルを切り替えるし、集中して見ることができない。昔好きだった二時間ドラマなんて、もうお手上げだ。これはあまりよろしくない傾向だ。映像に対する耐性がもっと必要だ。映画館だったなら、二時間ずっと集中せざるを得ない。そういえば三日で一冊くらい読んでいた本も、あまり読まなくなった。暇さえあればスマホばかり見ている。
 もちろん有権者だって、そんな傾向いっぱいで、さらに加速している。だらだらした演説が嫌われるのは今に始まったことではないが、候補者と関係が薄い特に50歳以下の人たちはほとんど聞いていないと認識すべきだろう。印刷物だって同様、長々と平々凡々とした政策を上げ連ねたって、誰も読まないし意味もない。
 ワンキャッチ、ワンフレーズが重要と、小泉政権の頃から現代選挙常識は広まっていったが、地方議員選挙関係者の活動を眺め回して、その常識が通用していないのはなぜなのだろう。現代選挙7不思議の一つだ。
 ただしワンキャッチ、ワンフレーズが全てではない。候補者自身の確固たる政治哲学と政策は練りに練って語ってもらいたいものだ。
 「情熱と信念は本人だけ、聴衆者は馬の耳」そんな事態だけは避けたいと願っているのはスタッフだけではない。

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