民主主義を破壊されたかのようなニュースが飛び込んできた。静岡市長選である。昨年10月のこのブログで心配した昔ながらの談合選挙が実施されてしまう。経済界の偉―い人が、現職市長に「お前、次は出馬するな」と立候補に待ったをかけた。
静岡大学の井柳美紀教授は「候補者の選定過程の中で、経済界がかなり主導しているということで、ここが密室で、有権者に見えない不透明さはある。経済界だけではなく、もっと市民全体を見たときにどういう政策をしていくのかは候補者にきちんと示してほしい」 と語る。全くもってその通り。市民をすっ飛ばし、自分らだけで新しい市長を囲い込もうとしている選挙談合は醜悪だ。政策を出し合って有権者に決めてもらえばいいだけの話だ。選挙談合の場には選挙後のしこりを心配するという奴が必ず現れるが、それは自分達だけの都合だ。実は多くの一般市民にとって、そんなものは一切関係無い。しこりを残して大いに今後も喧々諤諤、市の課題にあたって議論していけば良い。引っ込んだ方もどうかしている。根性が無いのか、何かいい話でも聞かされたのかと勘繰ってしまう。
昔は全国の田舎のどこでも、このような談合選挙が行われていた。現代の大都会で正々堂々とこれが実施されることに恐怖を感じてしまう。いったい民主主義はどこに?
ああ、おそロシア。
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