今地方の首長選とか県議選とか、やたら無投票が多い。ひどいところでは、3回連続無投票、なんてのもある。そして4回目、もうすっかりベテランとなっている無投票議員は、急に若くてフレッシュな新人候補が出てきてアタフタする。
問題なのはこの場合、「ベテラン議員が持っている手練手管の独自選挙手法」を持っていないことだ。選挙をずっと経験していないから、後援会組織に選挙の蓄積がない。後援会組織自体、すっかり老朽化している。重鎮の三人に二人はすっかりと隠居している、あるいは死んでしまった。後援会に実務能力がまったく無いので実務は新人さん同様あるいはそれ以下で、フレッシュさが無い分だけ始末に悪い。選挙に重要となるイメージも全体的に古臭い。つまり戦うための能力の甚だしい欠如である。地元のためにとことん働き抜いてきて、支持率がそれなりにあると良いのだが、支持率どころか知名度も低いときた。
こんな状況になる前に、当然ながら意識さえあれば準備は可能だ。選挙の一年位前から選挙を設定したネットワーク作りと選挙脳鍛錬を組織的に行なっていけば良い。定期的な戦略会議の中から、地元に根付いている働き盛りを発掘し、新後援会に組み込んでいくことも可能だろう。
一年を切ったらもう選挙態勢。当たり前だが、多くの候補者にとってはそうでもないようだ。
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