許せない犯罪というものがある。私の場合、直近では給付金詐欺だ。自分を含めて自営業者がコロナ禍で困っている状況を逆手に取った犯罪を私は憎む。詐欺った金額で、少なくない人たちが救われるだろう。残虐な犯罪も許せない。保護する立場の親が、虐待で子供を死なせてしまうのも許せない。しかし人によって、犯罪の「許せない」部分はたぶん微妙に違っていると思う。
様子違って、選挙関連では微妙に違っていない現象が多い。18歳女性に飲酒させて高級ホテルで長時間過ごした衆議院議員が窮地に陥っているが、これが良い例だ。誰も味方せずに、ほぼ四面楚歌の状態だ。逃げ回っているのも問題だし、そもそも国会議員としてあるまじき行為だし、ひょっとして法律違反かも‥‥などなど、連日マスコミは騒がしいが、参議院選挙を前としたこの時期、事の本質はそうではない。一番の問題は「キモい」事である。
『すぐに吉川さんにベッドで服を脱がされて……。「胸を見せて」と言われて、吉川さんは私を見て自慰行為を始めて……。』これは引くわな、大体の人たちは。特に女性はほぼ全員嫌悪感を持つに違いない。何と有権者半分の属性ほぼ全員。学会のおばさま達のパワーが強い公明は勿論、自民党内にもかばう人がほぼいないのは、「キモさ」が選挙に御法度なのを熟知しているからだと思う。
まあ、ここまで行かなくても、ちょっとしたキモさを無意識に演出している候補者はたくさんいる。大都市の市議会議員選挙なんかは、必ず一人や二人、キモさフルパワーの候補者が存在する。自分では気づいていないのかもしれない。妻、娘、恋人、同級生の女友達の意見には十二分に候補者として耳を傾けよう。
唯一の例外が東京都知事選挙における泡沫候補の政見放送だ。とても気持ち悪い候補者が、アンダーグランドな世界で一定以上の支持を得ている。何なんでしょうね、あのホラーワールドは。
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