大谷がホームランを打った。日本人選手が出ていなくても、普通にメジャーの野球を見るようになってしまった。やはり日本のプロ野球とは何かが違う。レベルが違うとか、パワーがけたはずれだとか、そういうのではない。必死さが全然日本とは違っていると私には思えて仕方がない。精神論とか根性とか、ヤンキーよりも日本人魂の方が優っていると信じていた。それが崩れるような感じだ。
内野ゴロを打った打者を見て欲しい。タラタラ走っているメジャーリーガーはほとんどいない。誰もが必死で一塁まで走り抜く。事実多くが際どいタイミングでアウトになる。内野手がちょっとでもジャッグルしたら、強肩揃いの内野手にも関わらずセーフになる。だからゴロを捌く内野手も必死だ。それに比べて日本プロ野球選手はベテラン選手はもちろん、中堅若手だって平凡なゴロはゆっくりとジョギングしている。内野手も呑気なもので、走る打者を見越してゆったりとスローイングする。
たぶんメジャーの方が生き残りが厳しいのだ。日本だって育成選手上がりで明日の生存が危ぶまれる選手はいるだろう。しかしサバイバル競争が格段にメジャーの方が壮絶なのだと思う。事実いとも簡単に実績ある日本人メジャーリーガーが何人もクビを切られてきた。
「どうやっても届かない。落選は確実」そんな選挙を何度も見てきたが、そこから候補者自身が肩の力を抜くのか、それともガムシャラに突き進むのか、その後の人生が大きく変わっているのも多く見てきた。信じられないくらいの僅差まで詰め寄って、新しい未来をそこから切り拓いていく人がいた。まかり間違っての大逆転で、勝利をつかんだ者までいた。
何だか青臭いことを言うようだが最後の最後まで執念を周りに示す候補者は、達観仕切った候補者や浮かれて上機嫌な候補者とは明らかにオーラが違う。選挙に出る者は、それだけで特別で特異な存在だ。その自覚と自信を持ち続けた候補者だけが未来を築いていけると思う。
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