簡単に女性議員を増やす方法

 特に地方議会に女性議員が少ないことは知っていた。しかし議員というのは他の職業とは違って、自分の意志と努力だけではなれない。支持する人たちがいてはじめて有権者の選択肢となるのだから、選挙という最大の平等なテストを経る以上、クォーター制など不必要と私は考えていた。しかし想像以上に、我が国の地方政治は女性を阻んでいる。山梨県議会は女性が2、76%、トップの東京にしても29、13%だという。市町村議会はもっとひどいのではないか。
 だがクォーター制というのは、そもそも選挙に馴染まないのではないだろうか。民主主義における選挙の基本前提は徹底した機会平等と公平性だ。閉鎖社会が女性進出の弊害となっているならば「四分の一でもまだ足りない」といった考え方もあるだろう。しかし選挙制度の中で、男の権利と女の権利に差異があって本当に良いのか私には疑問だ。
 いっそのこと都道府県議会議で女性議員が一定割合を下回ると、交付税交付金を減らしてはどうだろうか。MBAには贅沢税というのがあるが、男性議員偏重税を歪んでいる県に支払ってもらおう。「それじゃ根本的な解決にならず基本構造は同じじゃねえか」と思うかもしれないが、ちょっと違う。
 必死になって県民総意で女性候補者を探そうとするだろう。国政県政市政をあげて、役所も一緒になって何とか女性候補者を見出してくるはずだ。我が県にやって来る金を減らしてはいけない。住民の生活に直結してしまう。女性地方議員が少ない理由は、候補者が少ないからで、候補者数が増えれば自然と議員も多くなる。
 それくらいやらないと、簡単には増えないと思うけど‥‥。
 

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