今世紀最大の不幸がウクライナで発生している。戦争と災害からは、一般の人々は自力でここからは抜けられない。十年前に我が国は、震災という最大不幸を経験した。しかし戦争は天災ではなく人災だ。知恵と勇気しだいでは必ず避けられる。
「我が国は核保有国だから逆らうんじゃねえ」と正々堂々と何の臆面もなく国家リーダーが言う時代である。九十年代に核保有を放棄したウクライナは“バカを見た”事になってしまった。許していいはずがない。対して国際社会にはロクな対処法が無い。各国がロシアを批判しようが経済制裁をしようが、亡くなったウクライナ国民の命はもどってこない。加えて国連の拒否権というのは、どうしようもなく下らない。正に愚弄バル社会としか言いようがない。
香港を整理し終えつつある中国はじっくりとウクライナを見つめながら、台湾併合へのケーススタディとするだろう。その次は「沖縄は歴史的に我が国に帰属」と言い始めるかもしれない。北朝鮮は普通に側面支援を打ち出す。日韓友好を唱えるのは非国民とする韓国はどう動くのか。
そして日米安保はきちんと機能するのだろうか。集団的自衛権を国家国民的に整理しなければ、ひょっとしてもうタイムアップは近づいているのかもしれない。
国家元首がクレイジーな国は確かに存在する。しかもそれはさほど珍しくはない。我が国のリーダーは腹を括って国民の生命と財産を守ってくれるのだろうか。日本はまだインテリジェンスさえ組織化されてない。ウクライナ戦争は日本のすぐ未来の課題を浮き彫りにしてくれた。
コメント