市長らは参議院選挙をどう支援すべきか

 知事選が近くなったら市長らは、現職知事側からいろいろな形で支援をお願いされる。知事との関係は市政運営にも関わるので重要だ。まあ、それなりに支援をしようと考える。相手候補が強くて接戦の場合は、非常に苦慮する。あちらが勝ってしまったら、我が市が干されてしまう。あちら側にもそれなりに『イイ顔』をしておこうと考える。口には出さないが。
 しかし国政選挙にはあまり関係したくないだろう。市長や町長、村長には様々な支持者がいるからだ。自民党の支持者はもちろん、無党派も野党もいる。一番困るのは自民党の候補者だ。支援したいのは山々だが、迂闊に動けば自分自身の選挙に跳ね返ってくるのが怖すぎる。新人候補はもちろん、若手や中堅現職はこちらの事情が分かっているのでまだ遠慮がちだが、党の重鎮議員の場合はグイグイとプレッシャーをかけてくる。「期待してますよ。〇〇市でどれくらい出るのか注目しています」なんてタチの悪いのがたまにいる。
 しかし小選挙区である衆議院選挙と比べて、参議院選挙は比較的支援しやすいかもしれない。参議院は県単位の選挙だ。自治体の数が多いので候補者側と多少接触してもマスコミ的にはさほど目立たないし、有権者にバレずに支援する方法はある。
 自分の自治体に世論調査を入れる。なあに、さほど金はかからない。500サンプルも取れば十分だ。小さい市なら場合によっては300でもオーケーだ。我が市における各参議院候補の支持率、支持者の属性、傾向を調べてやってそれらを候補者側に教えてやればいいだけだ。データーを示した上で「事前の政策ビラはこんなものを、なるべく多く新聞折込みして下さい。あと本番中に、このような文言を我が市内限定でオートコールを入れて下さい」と戦略を授ければ良い。(ここまで考えてくれるのか)とこちらに対するポイントはかなり高くなるはずだ。
 「じゃ市長さんの顔写真と推薦の言葉を下さい。そちらの市内に落とすビラに使いますので」と言われないように気をつけよう。

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