冬季オリンピックが始まった。男女のジャンプをテレビで見た。メダル獲得という意味において、日本代表の小林選手と高梨選手は明暗が分かれた。本当に厳しいものだ。4年間この日のために頑張ってきたのだろうが、たった一瞬のちょっとした境界線の揺れ動きで、結果は大きく違ってくるのだと思う。
それに比べると選挙なんて甘い。たっぷりと時間的余裕はあるし、その気さえあれば票につながるあらゆる努力する道は無限にある。そしてその多くは実票に直結する。自分の力だけではなく、人様に頼って拡大していくことだって可能だ。いや、何もしなくたって政治状況、風土が当選させてくれることすら少なくない。楽なもんじゃねえか選挙なんて、などと考える候補者は一人もいないだろう。
確かに幸運な人もいる。不運な人もいる。目的に向かって猛進する人もいれば、究極の怠け者もいる。しかし状況や人脈、政党風力まで含めて、全てを背負わなければならないのが候補者だ。負けた候補者はその全部を飲み込んで「私の不徳の致すところであり、私の力不足で‥‥」と咆哮するがそれはたぶん本音ではない。しかしそう言わざるを得ないのが選挙であり、事実あらゆる有利不利を受け入れて戦わねばならないのも候補者自身だ。
一歩でも早くと前進を目指す候補者に、選挙の神様が降りてくるのを私は何度も目にしている。それは目先の当落を含めて、その後の政治人生をも大きく左右していく。最後まで気を抜くことなく気合い、懐柔、調和、戦略性、決断、ありとあらゆる人生の既知を駆使して投票日まで邁進してほしい。選挙は死ぬか生きるかだ。
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