参議院選挙まであと半年ちょっとだ。衆議院選に比べて参議院選はじっくり戦える。解散が無く、日程がほぼ決まっているからだ。しかし衆院小選挙区の各候補者たちと比較して、参議院候補者は自前の後援会組織を作り上げている人はとても少ないように思う。勿論きちんと実践している現職や候補予定者だって少なくないだろうが、呼ばれた会合に行ってただ顔を出すのがメイン業務となっているように思えてならない。そもそも6年間も時間があるのだから、本来なら計画立ててやっていけそうなものだ。実力あるガチガチの現職ならば別格だが、各党概ね候補者選定が遅いように思う。全県が選挙区なのに、半年やそこらで間に合うわけないではないか。
政党の公認候補者は衆議院小選挙区の議員や支部長に頼らざるを得ない部分も多い。例えば自分の陣営の力だけで、県内の掲示板にポスターを貼れる候補者はほとんどいない。本番中の選挙カーを自陣営だけで計画を組み立て、部隊を回していける候補者も極めて少ない。だからと言って、本格的な自前の後援会組織を作らなくて良い理由にはならない。
政党はもっと中長期的な参議院選挙へのビジョンを持った方が良いのではないか。少なくとも二年位前には基本戦略と方針を立てて、一年前にはほぼ候補者を選定して活動させる。不確定要素がある場合や場所もあるだろう。それはそれとして大方の選挙区は走れるはずだ。政権が変わろうが党首が変わろうが本来地元の選挙区は待ってくれないし、もっと言えば中央の思惑なんぞどうでもいいのだ。
各政党は衆議院選の結果で候補者を揃えようと思っているのではないか。ベテラン現職衆議院議員が落選後、参議院に回るケースを何度も国民は見てきた。「参議院は衆議院のカーボンコピー」と言われることもあるが、候補者もカーボンコピーなのか。
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