選挙事務所内では揉め事が起こる。そもそも何事もなく、平穏無事に投票日まで持っていけると考える方がおかしい。仲良しこよしで全員が構成されているわけではないはずだ。
大体同じ会社内でも、そううまくいっているとこなんて少数派だろう。社内派閥はあるし、嫌な人間は必ず存在する。「どうもあいつは営業センスがない」だの「部長の経費の使い方はおかしい」だの「専務は秘書にセクハラしてるようだ」だとか、まあ色々だ。まして選挙事務所なんか、隣で働いているのがどこの誰だか分からないという世界だ。だからこそうまくいく事も少なくないのだが、公示までの日が長ければ長いほど、やはりトラブルは発生する。男女も年齢も日頃の職業も、考え方もバラバラなのだ。絶対にうまくいくわけがないと思って、まず間違いはない。
まずは根本的な解決を図ろうとしないことだ。選挙には投票という締め切りがある。それに何と言っても「当選」という目標はみんな同じなのだ。選挙事務所内は、ごまかしごまかしが通用する空間だ。何とか公示まで持っていこう。
それでもダメな場合は、思い切った配置転換だ。ウグイス嬢が事務方に回ったり、それこそ何でもあり。シノゴの言っていられない。ここまで来たら当選に向かって、ベストな判断をしていかねばならない。離脱する人も出てくるだろう。選挙は戦争である。戦争のさなか、敵前逃亡は一番卑怯なのだが。
さらに「こういう条件なら応援する」「〇〇を陣営に入れるなら俺は引く」という人間も少なからず出てくるケースもあるが、それほど心配しなくても良いだろう。そういうヤツは最初っから役には立たないだろうからカウントしなければいいだけの話だ。黙って支えてくれる人たちは必ず存在している。
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