ムダの積み重ね

選挙は膨大な無駄の積み重ねである。ビラは読んでもらえるかどうか、活動の中で思慮を深めていても始まらない。選挙区内にいかに大量にブツを落とし込めるかどうか、が重要課題となる。「ちゃんと読んでもらえそうな人にだけ手渡そう」なんて考えていられない。一度手に取ってもらえれば、チラリとながめてもらえていれば大成功だ。
 しかしそれらの活動は、一見無駄に見えても結局は無駄にならない。あらゆる運動の総量が大きくなればなるほど、当選に近づいていくからだ。
 怖い話を聞いた。このコロナ渦、飲食店が困難を極めているが、専門家の視点はちょっと違っていて困難の視点が全く違っていた。
 日本人が食べる一年間の米は700万トンだが、同じく日本人が一年間に廃棄する食料は620万トン。米の消費量とあまり変わらないすごい量だ。問題なのは飲食業界がこのコロナ渦で、廃棄食料のほとんどを売り上げとしてカウントできなくなってしまったことだ。無駄ではあるのだが、売り上げには大いに貢献していたのだ。バチ当たりみたいな現象だが、それが実態らしい。
 選挙の無駄は省けるのか?ITが紙を凌駕していくか?少なくとも解散総選挙が近い中、そんなことを考える候補者は小選挙区で即死するだろう。
 

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