空中戦と地上戦

 活動を大雑把に分けると空中戦と地上戦がある。空中戦はマスメディアに出たり、ネットを使ったらり、大きな網で支持を捕らえる手法だ。対して地上戦は一人一人、足で支持を稼いでいく方法である。どちらも選挙戦には必要であり、選挙戦までの時間でより効果的な手段を考えていくのが一般的だ。
 地上戦は地道過ぎて労苦が多いが、これを欠かす人は当選をしても徐々に支持層がパワーダウンしていき、いずれ政治家として消えてしまう運命にある。
 最も効果的な地上戦の一つが辻立ちだ。野田元総理や松原仁氏の辻立ちは有名だが、これ一本で政治家としての地位を築き上げた人も少なくない。田中角栄元総理は新人候補者に対して、辻立ち五万回をノルマ化したという。
 ところがとんとこの辻立ち、都会では結構盛んだが、地方に行くと殆ど見られない地域が少なくない。コロナ渦で集会が開けない中、絶好の手段だと思うが、どうしてやらないのだろうか。不思議で仕方がない。
 やってみて初めて分かるのだが、辻立ちを繰り返していると有権者との触れ合いはもちろん、出会いや様々なドラマが生まれる。偶然が重なり、とんでもなく化ける可能性だってある。
 暑さ、寒さの中でこれをやち続けるのは大変だ。秋には総選挙がある。あなたの居住区では今、何人の辻立ちが見られるだろうか。たまにはじっくり聞いてみるのも一興ではないだろうか。

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