去年の今頃「大変な世の中になってしまったなあ。外で酒も飲めないし。来年はすっかり治っているだろうし、もう少しの辛抱だ」なんて思っていた。快方に向かうどころか、変異株などでいっそう社会的状況は悪化している。ワクチンが我々一般人に回ってくるのは一体いつになるのだろう。
さて私立中学受験が第三次ブームだという。各家庭の経済状況はけして良くないだろうし、コロナ渦のでの電車通学の不安を抱えながらも、どうして受験者が増えていくのだろうか。東京都の受験率は30パーセントを超えた。このブームは今の小学1〜2年生が中学になるまで続くと予想されている。
大学入試改革や定員厳格化で、大学入試を心配している親も少なくないだろうが、その多くはコロナ渦での公的教育への不安感を主な理由としている。
実態を聞いてみると、よく理解できる。長期休校の中での学校側のケアは大量のプリントだけ、ほぼ野放しだった。一方で多くの私立中学はリモートで朝礼から時間厳守、きちんと制服を着ての出席を確認される。まずここで生活習慣が180度違っている。まして学習においては言うまでもなく、その中身はゼロと100くらい違う。将来の大学受験云々以上に、今現在の学業を親は心配するのだ。中学の三年間はもっとも基礎、土台を築くべき時期であり、またもっとも伸びるこの時期の環境の差はとても大きい。
公教育の充実はどの自治体でも望まれている。全員にタブレットを配布して、ソフト・ハード両面の充実を図るべきだろう。小さな自治体にとって、これは大都市の教育に追いつき、引き離すチャンスでもある。
まずは子供が少ない故、タブレット配布は難しくない。また授業や指導他のコンテンツ供給が、大都市よりきめ細かく可能だ。「口で言うのは簡単だが現実は難しい」と必ず言うヤツが出てくる。ここで足を引っ張る野郎は閑職に飛ばせば良い。
簡単なのだ。難しく考える必要は何も無い。一定以上の情熱を持っている教育者ならば、さほどの困難もなくスムーズに進められるだろう。マスクド先生1号の進路指導とマスクド先生2号の英語授業は大いに参考になるはずだ。
YouTubeには教育委員会よりも役立つ情報や発想がゴロゴロ転がっている。ここに都会も田舎もまったく関係がない。
重要なのはリーダーの決断一つだ。
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