第一生命が「なりたいもの」を小学生に聞いた調査で、会社員が男の子の1位、女の子の4位になった。子供たちが自分の頭の中で考えて選んだのだから良い、とする意見の一方で、堅実すぎないかといった考えも多いようだ。私はどちらかというと後者だ。
私の小学生の頃はなんといっても、プロ野球選手が圧倒的な1位だった。それもクラスで10名近くも。無理に決まってるではないか、しかも高学年になって‥。他にも女優とか歌手とかばかりで、画家なんてのはまだマシな方だった。
ある塾の先生の話では、最近は中学生になると俄然、公務員志望が増えるらしい。中学生が、である。親のスタンスや考え方が垣間見えてしまう。
三十年ちょっと前までは、世間の企業はほぼ右肩上がりだった。給料は定年まで自然にずっと上がっていくものだという「常識」が存在していた。親の顔色を何となく見ている子供たちは、自由に夢を追って良いものだという肌感覚を持ちながら、思いっきりアホなことをしゃべっていた。時代が違うと言ってしまえばそれで話が終わってしまうが、社会にも敏感な子供の感性や感覚とは恐ろしいほどだ。
「子供たちが夢の持てる社会づくりを」なんて政治家のHPやリーフの見出しに踊るが、親がいきいきとできれば子供は自然と夢を持って未来に向かっていけるのかもしれない。
そんな定型的おっさん思考の中ふと見ていると、男の子の2位がユーチューバー。そして3位にサッカー選手。女子も漫画家やアイドルが上位だ。なかなかやるじゃないじゃないか、令和の子供たち。
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