かなり衝撃的なニュースだ。
家族の世話を担う子供たち、ヤングケアラーが5%、つまり20人に1人いるという。学校を休み祖父母の介護や家事を日常的に行い、日頃の学習や進学に差し支えている。世話に費やす時間は、中学二年生で平均四時間だ。ちょっと想像してみて欲しい。毎日四時間だ。ヤングケアラーと自覚している子供はわずかで、孤立しがちらしい。
解決に向かっては諸問題が立ちはだかるだろう。教育、子育て、福祉、経済に渡る大きな課題だ。高齢化社会のさらなる深刻化で、今後もヤングケアラーはそう簡単には減っていかないかもしれない。
大昔の子供たちは、家族の面倒や世話をするのが当たり前だった。「いつの話だ?」と言われるだろうが、確かにそんな時代が日本にはあった。しかしそれは美徳だけでは済まされない。昔であろうが今であろうが、子供の未来を〝搾取〟する状況が許されるわけもない。そして家族が少なく、少子化の現代は、必要なケアーは一人のヤングケアラーに重くのしかかる傾向にある。
例えばこういったニュース、トピックスが飛び込んできたら「我が自治体の現状は、どうなっているのだろうか。記事では5%とあるが、我が市に限ってゼロなわけが無い」と反応する自治体はどのくらいあるのだろうか。
一時期、新人市長が「するやる課」などを創設して市民の注目を集めた時もあったが、あれは今どうなっているのだろうか。何でもかんでもすぐ実行しろとは言わないが、市がすぐ反応して現状を即行で調べ上げるシステムくらいはあっても良いのではないのか。野望を抱く新人候補にはそんな発想があってしかるべきだろう。
コメント