国家の総合力と自治体のリーダーシップ

 国産のワクチンが遅れている。使われるのは海外製で、国産実用化のメドは立っていない。
 ワクチンを国民に打てている国と立ち遅れている国がはっきりしてきた。これはひとえに、現在の国家の総合力を示しているようだ。国の開発力、推進力、交渉力、経済力、実行力、発想力、さらには国内リーダーシップ、全ての国の力が問われているのだ。そしてこの国難、いや世界的混乱の中で、いかに国民に安全を提供するのか全世界が必死になっている。
 さらにコロナに対する首長の姿勢、そして体制作りが住民に非常に注目されている。改めて我が市のスタンスを知ろうと多くの市民が注視した。しばしば首長の姿が炙り出されるような事件、事故が起こるが、今回のコロナほど自治体に多くの注目が集まり、それがクリアになったものは無いのではないだろうか。
 明確なる方向を示し、積極的な情報発信をした首長の支持率は確実に高まっている。一方さほどの情報発信をしなかった首長の支持率は言うまでもない。困難時に住民が最も望んでいるのは我が自治体のはっきりとしたリーダーシップなのだから。こんな時に知らぬが仏、ホラが峠を決め込んでいたリーダーに支持率なんぞは集まる道理がない。
 何もしなくても、たまたまコロナ患者が出ていない地域もある。政治家には運も必要と言われるが、最後まで運だけで乗り切れるほど甘くはないだろう。
 現職を倒さんとする新人は、この辺りを突いて自分なりのスタンスを示していくのも王道かもしれない。

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