バイデン政権が220兆円のインフラ投資案を発表した。企業増税で財源をまかなう。大きな政府へ舵取りだ。
この「大きな政府か小さな政府か」は、しばしば論点となる。その時の景気や社会風潮にも大きく関わってくる。
自治体、特に市町村はこのような問題にさほど左右されない。自治体の使えるお金は概ね決まっている。補助金は国側の意向で限られているし、勝手に独自の税収を図ることも困難だ。
最近でこそあまり聞かないが、ひと頃御殿のような市役所建設があちらこちらで話題となった。立派な市役所は税金の無駄と市民、と言うよりマスコミの批判の対象となった。一方できれいで立派な庁舎は市民の気持ちを高揚させた。市内全域を見下ろせる展望フロアから我が家を探しながら、子供たちが大声を上げながら指さす様子は微笑ましい。無駄な要素ばかりではない。
また歴史のある建造物は捨て難い。北海道庁舎はその代表例だろう。赤レンガで有名だが、現在は博物館的な役割を果たしている。見事な再利用と言える。
さて建て替えでなくとも、リニューアルという手で市役所を新しくする手もあるのだが、あまり聞いたことがない。やっても殺風景な景色は変わっていない。ここはリニューアルに一工夫してみてはどうだろうか。
例えばだが‥
1、フロアや箇所ごとに市内工務店が単独で担当し、その出来栄えを競うコンテスト。「やっぱり我が町内の山田工務店が一番だ」
2、二階だけ、姉妹都市の北欧をイメージしたものにする。
3、市内出身者だけによる建設リニューアルチーム募集。
4、「こんな市役所がグッド」市民よりアイディア募集。
5、大規模遊技場の常設。一定期間で遊技の種目を替え、人気が定着したらそれを市民ゲームと位置づけ全国に発信。
6、種々、多岐に渡る特産物、名物、名勝、歴史上人物などにこだわり抜いた意匠と内装。
訪れるに楽しくなるような市役所ならば、窓口での苦情も減るかもしれない。
ここに挙げたのは単なる一例であって、特別良いとは思わない。ただトップリーダーの意思を庁舎に表すのは、市民にとって一番わかりやすいのではないだろうか。
コメント