トランプ氏が退任後初めての演説で、次期大統領戦の再出馬を示唆した。今までの常識では、落選した大統領の再出馬などは俎上にも上がらなかっただろう。時代が変わったのだと思う。
我が国でもヒト昔フタ昔前は、以下のような事態は殆どあり得なかった。1、国政に落ちた人が市長選出馬。2、国政に落選して県議に戻る。3、県議選に落ちて市議に戻る。4、市長選に落ちて市議選に出馬。5、市議選に落ちて別の市議選に出馬。
要は「世間的に今さらカッコ悪い」という感覚があったのだと思う。しかし今は何でもアリだ。私は今の感覚の方が正常のような気がする。〝政治家の美学〟など、こんなところでは不要だ。やりたいことをやれば良いし、住民のためになると思えばそのように行動すべきだと考える。もちろん状況次第だとは思うが。
しかし上記1については、明らかに候補者側ではなくて社会的政治的風潮が激変した。国政に落選した人ばかりか、現職バリバリの人が市長選に出馬する。しかもさほど大きな都市でなくても。
市長が果たす役割が大きく、また市長次第で自治体が大きく変化していく時代になった。首長に対する市民の注目もさらに拡大している。それゆえ現職市長は厳しい環境下に置かれる要素も少なくないが、有力政治家の首長への意欲は大きい。
引退直前の市長が長老議員と相談して、副市長や助役を後継者に仕立てるなんて時代はとっくに終わっているようだ。
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