デモとは何か

アメリカのデモのイメージ

様々な人たちが参加する。人種も服装も年齢もいろいろ。そして多くの社会的現象を作り出す。政治に対する関心は深く、大統領選関連のデモなんかは人に誘われるまでもなく、多数の人々がその集団に加わる。時には非常に暴力的。エキサイト、ヒートアップして、暴動につながるケースが多発する。デモに乗じて店舗への襲撃、略奪が行われる。怪我人はもちろん、死者を出すことも珍しくない。警官が活躍する。完璧なる武装をして、暴力的に立ち向かう。ゆえにたいした意味もなく、警官も若者も暴力を振るいあう。そこで生み出されるエネルギーは、しばしばロックコンサートをも上回る。

日本のデモのイメージ

特にメーデーなんかは、ほとんど強制なのでいやいや参加する。不参加の場合職場で怒らるし、弁当や飲み物など出るから〝まあいいか〟と結局は貴重な休日をつぶすこととなる。非常に理路整然と行列が作られる。「政治は庶民の暮らしをもっと考えろー」と前列のリーダーが叫ぶので、仕方なく「考えろー」と元気なく唱和する。警官が活躍する。笛を吹きながら「はい、信号が変わりますよー。三列目の人、止まって下さいー」と叫ぶ。時には「ゴールまであとどのくらいですかあ」なんて参加者に聞かれ、質問者を励ましたりする。子供たちはメーデーとは、お父さんたちが職場主宰で行うハイキング型のお祭りだと思っている。

最近は日本も欧米型のデモも多くなってきているが、旧日本型のデモはほのぼのしていて、何か癒されてしまう。ちなみに日米の国民政治参加意識は、そのままデモイメージの差に通じるものがある。

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