中国の政治はすごいと思う。知り合いの事情通がよく言っている。「中国政治はいつの時代も百年先のことを考えて行われる」それは誇張表現だろうと思うが、我が国の政治は十年先どころか五年先も考えているのかと考えると悲しい。人口減問題〜少子化問題など、その最たるものだろう。
中国政治には、とにかく長期的な信念と執念が感じられる。「まずは金持ちになろう」軋轢だらけで世界的にどんな批判に晒されようが、権力の使い方が正しいか正しくないか問われようが、そんなもんどこ吹く風とばかりに我が道をまっしぐらに進んで行く。しかも目的達成のためには結構柔軟だ。二十年も前から中国バブル崩壊説が跋扈するが、時々事件が起こるも一向に崩壊のニュースはやってこない。このご時世にGDPは4、9%増だという。ひょっとして武漢からスタートしたとされる例のやつも、中国発展のためのシナリオなのかと邪推してしまう。
「金が欲しい」「世界各国の横っ面を金で叩いて、のしていこう」という国家観の形成は世論からも受け入れられている。日本のマスコミでは人権問題に対する民衆の不満ばかりクローズアップされるが、数多い日本内外の中国人の友人、知人、親類縁者からは大筋では政府支持が多い。
確たる信念を有権者に示すこと、その軸さえ曲げなければ柔軟に‥‥各地の首長にとって勉強になるスタンスではないだろうか。
そう簡単には中共は倒れないと思う。
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