投票の意味を考える

総裁候補である石破茂氏が選挙の投票義務化を主張しているらしい。どうかしている。

選挙における投票は義務ではなく、権利である。日本国民はこの権利を得るために、歴史的にも大変な苦労をしてきた。普通選挙実施までの道筋を学ぶと、先人の努力と苦悩が自ずと分かってくるだろう。

世界の中には何日もかけて歩き、さらに何時間も待ってからようやく一票を行使できる国だってある。一票とは大変貴重なもの、そしてその貴重さを理解し得る者こそ投票に値する人物なのである。

榎本武明は北海道に仲間たちと渡航する船内で、初代総統に入り札で選ばれた。明日の日本を切り開く崇高なる精神、そして札を投ずる人たちの熱気で満ち溢れていた事だろう。義務で投票を強制される人間とは、そもそも人種が違っている。投票とはようやく勝ち取った恵みの賜物であり、人類の英知そのものなのだ。

石破氏は「民主主義はそれほど厳しいものだ」と述べたらしい。ピントがズレてるとしか言いようがない。

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