仮想敵は誰か

北朝鮮が初のコロナ感染疑いを公表した。韓国側からの元脱北者だと言う。軍の引き締めを狙い、かつ韓国を批難する事で国内医療体制に非がなかったと国内にアピールしたつもりらしい。

アメリカが自国内にある中国総領事館の閉鎖を命じた。中国のスパイ活動を見逃せないとしたものだが、大統領選の支持拡大のための世論形成が目的との見方も強い。また韓国は大統領の支持率が低下した時、いつも日本非難を強め国民の目を外に向けさせる。

このように外敵をアピールする事によって、自分の支持率を上げるのは日本の選挙において可能か否か。一般的には国内選挙では難しいと思われる。たぶん日本人のメンタリティーに合わないのだろう。何せ真っ当なネガティブキャンペーンですら、アレルギー反応を示す人も少なくないのだから。

しかし例えば知事選などで県連が立てた独自候補に対して、党本部が違った候補者を下ろしてきた場合、県民の反発心を煽る手法はあるだろう。小泉首相や小池東京都知事、またイケイケどんどんの頃の橋下元大阪市長らは、仮想敵を大いに利用して大勝利をおさめた。

いかにカッコよく、違和感なく“正義の味方ヅラ”ができるか。ステキな対立軸を作ることができるか。頭脳の使いどころだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました