素人でも目にみえるこれからの国難に対して、政治がほとんど対処できていない問題が多々ある。大量のマンション廃墟問題、道路や水道などの根幹インフラの補修と維持、国公立を含めた大学のお取り潰し(何せ大学数を半分以下にしなければならない)、国民皆保険制度の維持、米を始めとする食糧危機‥‥、これらは議論の余地なく確実にやってくる。
その中の一つとして、貧乏老人の増加がある。貧乏くらいならまだマシだ。暮らせない人が大量発生する。いや、爆増する。昨年の国民年金の納付率は83パーセントで、11年連続で改善されている。しかしほんの十数年前は、年金加入率は対象者の6割を切っていた。つまり4割以上の人が無年金だ。超氷河期の国民年金対象者の人たちは、どれくらい入っているだろうか。非正規雇用者が増えたのはこの頃だ。社会保険なんぞエリートのみで、子供の将来の夢は「会社員」だった。
そもそも国民年金だけで暮らすのが困難だ。それすら無い大量の人たちが無年金老人になった頃、阿鼻叫喚の世界がやってくるのではないだろうか。
生活保護申請が五年連続で増えている。昨年の生活保護世帯は165万世帯だ。これからは独居老人の生活保護、そして介護の激増は免れない。
目先の政策ばかり追い続けた結果だ。いや、きっと明確な対応策を国民の知らない裏の裏で組み立てられていると信じたい。よく今野敏シリーズや時には右京さんの話にだって、そういうのが出てくるではないか。体が動ける老人をビシバシ使っていくシステムの構築は一つの方策であると思うのだが。
見通しはあるのか

コメント