公立高の授業料無償化が悲しい

 たびたび教育費の使い方に言及しているが、教育こそ日本の将来を左右するアイテムだからに他ならない。政治家は国の将来を考えて政策を推進して欲しい。現在地ばかり見ていると、国家に将来は無い。良い例が今回の公立高校の授業料無償化だ。
 そもそも公立高校に行く家庭で、授業料に困っている家庭は一体何パーセントいるのか。現在年収九百十万円未満の世帯に上限十二万円弱を支援しているが、それだけでも十分と考えるのは私だけではないだろう。私立高校の場合は何と、年収五百九十万円未満の家庭に四十万円弱だ。何が不足か。
 政治が現在地に偏り過ぎた典型例だ。いい加減にして欲しい。維新がキャーキャー言ったってほっとけば良いだけではないか。野党に右往左往させられる様子を、冷ややかに見ている有権者もかなり多いと思う。
 チープな日本から脱却するには産業力の強化と新エネルギーの開拓と有効利用が不可欠だ。どうしたって科学技術が先鋭化するしかない。しかも元々は日本のお家芸だ。科学技術超先進国家を目指すには、どこに教育資本を投入すべきなのか。誰が考えたって高校の授業料無償化や経営に四苦八苦するFランへの援助〜延命策ではない。
 基礎学力強化も科学技術立国のためには必要だ。裾野の強化は全体の底上げあってこそだ。しかし全国各地で小中学校が悲鳴をあげている。先生が足りず、授業への支障が限界値を超えている所が多い。先生たちは疲弊し、無理を承知で八十歳近い教員経験者が駆り出されている。
 一体どこをどう見ているのか。日本国家の教育ビジョンは死んだのだろうか。

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