特別国会初日に国民民主党、玉木氏の不倫問題が出た。何ともまあ、図ったようなタイミングである。図ったんだろうけど。
玉木氏は妻から「一番近くにいる人を守れない人は国を守れない」と叱責を受けたとコメントした。深く反省した玉木氏は謝罪し、メデタシメデタシ‥となるらしい。
クリントンアメリカ大統領の時は後の大統領候補となるヒラリーが出てきて〝家族の結束〟を強く主張し、難を切り抜けた。それ以来このパターンの成功率が高いようだ。
しかし、どうもなあ‥と思う。そもそも婚外恋愛問題なんぞ、家庭内で揉めるなり収まるなり勝手にやってくれ。世間に謝ってだからどうだと言うんだ、と力説するのも既にバカらしく感じる。
いつも思うが、玉木氏はこれで収まったとして、同時に一番近くにいる人の溜飲も下がったとして、今回のレースクィーンだかグラドルだかの人はこの後どうするのだろう。
「期待を寄せていただいた全国の皆様、本当に申し訳ございませんでした」と玉木氏だけ謝るのはいいが、その悪の権現である女性の立場はどうなるのだ?玉木氏は公式に謝罪することで、政治的スタンスを取り戻し、無事に事を手仕舞いする。政治家としてそれは正しいかもしれないが、不倫は共同作業なんだし、社会的に謝罪する機会の持ち得ない女性のポジションがあまりにも可哀想すぎやしないか。
タレントならばこれをネタにして這い上がれる人もいるだろう。しかし立ち上がれないほどの社会的ダメージを負ってしまう女性がほとんどではないだろうか。不倫相手の女性に対してこのようなフォローをします、などと政治家が言うはずもないが、それを密かに願ってしまうのは不謹慎だろうか。
〝その時一番近くにいた人〟は守ってもらえない。
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