おりしも衆議院選挙も中盤である。ここに来て、ユーチューブやXなどでマスコミなんかに出てきそうな批判や意見が氾濫している。
「誰でも立候補できるように。供託金は高過ぎる」なんてのが未だに主流意見として出ているが、何度も言っているが供託金は安過ぎるのが現実だ。ポスターもビラも印刷費タダ、看板やレンタカー、運転手代やハガキ郵送費、演説会会場費その他諸々行政から無料提供されているのだから、何をもって高いと言っているのかよく分からない。供託金は二倍以上にすべきだ。
あとよく出てくるのが「比例議員は不要」というものだ。酷いのになると、参議院比例と衆議院比例の区別もつかずに主張しているのがいる。今井絵理子参議院議員が芸能ポーズを撮ってアップしているのを批判されているが、「だから比例はダメなのだ。政党が勝手に決める候補者はいらない」などととんでもない的外れな意見も堂々と出ている。順位を勝手に決められるのは衆議院選挙だけで、今井議員は堂々と大量票を得ている。
衆議院選挙の比例にしても「有権者がノーと判断したのに、復活する比例はおかしい」と鬼の首を取ったようにキャーキャー叫んでいる連中も多い。しかし例えば1票差で敗れた候補者に投じた票を死に票にすべきかどうかという問題が残る。県議会議員選挙のような中選挙区ではなく、全国の300弱で行われている総選挙での小選挙区である。
ちょっと極端だが、10万票対9万9999票の場合、もう一方の意見〜票を無きものにすべきなのか否か。比例復活議席を少なくするのは良しとして、現在の並列制は民意の反映として結構優れていると私は思っている。
もう一つはネット投票の解禁だ。誰もが賛成し、異論を許さないかの風も吹き始めているが、決してプラスばかりではない。強要、強制、反強制投票が増えることは間違いない。
一見もっともらしい社会的風潮から来る制度批判も、じっくりと自分の頭と体験から考えてくると、怪しいことが少なくない。タレント批判、二世批判も同様だ。
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