高市さんが選挙違反?

 総裁選で高市氏が、党員にリーフレットを郵送したと各陣営が違反を唱えている。対して高市陣営は「郵送がダメと決められてからは送っていない」と反論している。他にもリーフの類を送った候補者もいるが「全国配布ではなく、自分の選挙区に送っただけ」と違いを強調している。
 事は単純で明快だ。ルールが決められた前に送ったなら、何ら問題はない。ルール決定前に自粛していた候補もいたらしいが、それなら決定前に実行に移した高市陣営の行動力が素晴らしかったということだ。他候補がグチャグチャ言う必要はない。問題点は消印、宅配業者への持ち込み印がルール施行日の前か後かだけで、違反か違反でないかが決められるだけだ。厳格に規定、施行されてこそ、始めてルールとなるのだから。
 クレームを入れたい気持ちは分かるが、他陣営側はあまり高市陣営批判をしない方が良いと思う。高市下ろしの活動に見えてしまうし、イメージを損なうばかりだ。党の選挙管理委員会が冷静に判断し、適切に対応すれば良い。そのための選管なのだから。
 ルール違反スレスレだとか、自分だけ得をしたとかの批判は的外れだ。まして党員支持の拡大はリーフレットが影響しているなんてのは、引かれ者の小唄にしか聞こえない。「やったもん勝ち」はルールの隙間をぬってズルをする表現だが、時として一方では行動力の表れでもある。やらなかった、できなかった陣営は黙っている以外にない。
 アメリカ大統領選では党内選出の過程でも政策論争なんて吹っ飛んで、くだらない足の引っ張り合いが昨今行われている。公衆の面前で、お前はゴルフが下手だとか、難民はペットを食っているだとかのやり取りをされるよりは、まだマシかもしれないが。

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