ドジャースのエース、グラスノーが右肘を故障した。今期絶望で、極めて重要なプレーオフの出場も無理だ。ドジャースは故障者だらけだが、他のチームも似たり寄ったりだ。特にピッチャーが軒並みやられている。
日本人ピッチャーも例外ではなく、手術をした投手がとても多い。大谷に至っては、ホームランバッターなのに二度も肘にメスを入れている。
これはメジャーリーグ全体の問題であって、かなりいびつな労働環境なのではないか。どの球団も故障者ばかり、それも投手の肘と肩の故障が突出しているというのは、どう考えてもまともではない。日本のプロ野球はそこまでひどくはない。怪我が前提のゲームなんておかしい。何らかのルール作りが必要だ。例えば登板間隔の規定だとか一定期間内の球数制限だとか。
しかしそんな声はあまり聞こえてこない。業界の内部や周辺にいると、その枠内でのルーティーンや常識に囚われてしまうのかもしれない。
兵庫県庁なんかその典型だったのだろう。そしてパンパンに張った風船が割れるように爆発してしまった。似たような職場は全国津々浦々に存在するに違いない。
外から現場を知ったり、注意喚起するなどがなかなか難しい現実の中で、社会的国家的なルール作りをさらに一歩進めていく必要があるだろう。
ちょっと古く私の秘書時代のことだが、某大物議員の公設秘書が急死した。仲間内の誰もが知っていたが、亡くなった彼は365日24時間のほとんどを、その先生と一緒に行動していた。そこまで行かなくても、政治の現場なんかもメジャーの投手同様いまだにひどいものだ。
政界や経済界が率先して是正する気概を見せれば、日本全体として前進していくはずだ。国際社会に感心される新たなる改革を世界に向けてアピールできるかもしれない。
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